菊の節句に日立電鉄の軌跡を確認してきた。

Philleas802005-09-09

 もうすぐお彼岸。暑いのももう少しですが、秋の風をもう感じるこのごろ。廃線より半年近くたった日立電鉄の軌跡を自転車で並走してみたい・・・と考えて行って来てみました。
 コースは常北太田駅跡〜JR大甕駅〜鮎川駅跡〜日立駅水郡線常陸太田駅を下車するとまだ立派に常北太田駅が建っていました。現在でも待合室には入れるようで、駅の中では誰もいない切符売り場とホームがよく見ることができます。西側の終着駅だっただけあり、例の赤い列車が沢山止まっておりました。

 日立電鉄は畑や田んぼの中を貫いて走っていたため、並走するのは完全には出来ません。また、廃線になったとはいえ軌跡に侵入して自転車で走破するのはマナー違反ぢゃろう・・・と考えて旧駅や橋などを見学するような格好になってしまいました。

常北太田駅から寄り道しながら久慈浜駅へ。
 3月に久慈浜駅で下車して日立おさかなセンターに行ったのを思い出して懐かしくなりました。ここでは駅の中に入れませんでしたが、やはり列車が多数停車しており、ホームに入線してあるままの列車には「ビア電日立」の広告が・・・。ビア電日立は移動居酒屋みたいなもので、3,000円で乗り放題&呑み放題!ちょと凄いですよね。一度はこの電車で飲んだ暮れてみたかった・・・。

 ここから大甕駅まではもうすぐ。JR大甕駅は日立電鉄跡の駅前とは異なり、にぎやかでありましたよ。
 大甕を過ぎて日立市内に近づくと線路は高架のところがおおくなり、よく確認できませんでした。今後はどのようになっていくのだろう・・・。

 最終目的地の鮎川駅に着いたのは3時間くらいたってから。駅舎とホームは残っていましたが、すでにレールは取り払われておりまする。どの駅もさびしくはなっておりましたが、この駅はなにか物悲しく思われました。無人の駅の脇をJR常磐線が走っており、スーパーひたちが走り去っていきました・・・。

 もうすでに廃線になってしまった以上、復活の期待は持てないでしょう。どうしても利用客が少なければ撤退する考えがでてもしかたありません。営業努力が足りないとか、行政の配慮が足りないとかではなく、時代の流れでありましょう・・・が、庶民の足が無くなって、ホームや電車内でのふれあいや会話がなくなるのは寂しいものぢゃ。


 茨城にはまだ他にも絶滅危惧の電鉄とかバス路線があります。鹿島鉄道(石岡〜鉾田)などは霞ヶ浦湖畔を走る風情があるものなのですが、乗車量は減っているようです。銚子電鉄のような復興までは期待しませんが、出来るだけ長く存続してもらいたいものぢゃが・・どうなるのだろう。