晴耕雨読。

 本日は久しぶりに雨降り。やっと梅雨らしい日がきたの〜。
こんな日は自転車も乗らず、読書にて過ごす。本日読んだ本はこちら。

駅前旅館に泊まるローカル線の旅 (ちくま文庫)

駅前旅館に泊まるローカル線の旅 (ちくま文庫)

 以前新書で出版されていたものが文庫で加筆、再販されておった。読みたかった本にまた出合えて発見した際は感激ぢゃったよヽ(^o^)丿。


 記載されているのは80年代から90年代の話と思われるが、関東近辺の駅前旅館の紹介が多く旅行ガイドとしての使用も出来そう。
第一章では駅前旅館考察として宿泊心得や駅前旅館定義など、作者の駅前旅館に対しての愛情が伝わる内容。
第二章では作者の旅日記として宿泊した駅前旅館の紹介が続く。作者が断っているとおり、関東近郊が多く茨城の旅館もやはり数件記載されている。すでに今年廃線になった鹿島鉄道の駅前旅館も紹介されており、時代の変化を感じさせる。
紹介されている茨城の路線だと、鹿島鉄道、鹿島臨海線、水郡線常総線の四路線。特に下妻の旅館は以前から興味があったため楽しく読めた。鹿島鉄道の旅館は今どうなっているのか?今後はどうなるのか?と考えると茨城の県民も興味深く読めるだろう。


 茨城に限らず、日本は自動車での移動がスタンダードとなり、私鉄の廃線は今後も増えるだろう。そこで利用していた沿線住民だけではなく、商業者や仕事での出張の方などの利用が出来なくなるのはなんとも悲しいことぢゃ。それに伴う駅前旅館の衰退はさらにの・・・(/_;)。


 ワシは若い頃から駅前やカプセルホテルの愛好者ぢゃからなおさらこの本に共感がもて、楽しく読めた。また、この本を読んで思い出したのがつげ義春。氏もまた駅前やひなびた旅館を昔より愛好している方。作品に千葉や会津の宿が出てきた。あの雰囲気がこの「駅前旅館にとまるローカル線の旅」にはある。